「高校生だけど投資に興味がある」「お小遣い程度の少額から始められないかな?」と考えていませんか?この記事を読めば、高校生が投資をいくらから始められるのか、具体的な方法、そして早く始めることのメリットが分かります。結論から言うと、投資は100円からでもスタート可能!この記事では、投資信託や単元未満株など少額投資の始め方から注意点まで、高校生向けに分かりやすく解説します。未来のために、今からできる一歩を踏み出しましょう。
1. 高校生の投資、本当はいくらから始められる?
「投資って、なんだか難しそうだし、たくさんお金がないと始められないんじゃない?」
高校生のみなさんの中には、そんな風に考えている人もいるかもしれません。ニュースで聞く株の話は大きな金額ばかりだし、自分のお小遣いではとても無理だと感じてしまうのも無理はありません。でも、実は投資は、想像しているよりもずっと身近で、少ない金額からでもスタートできるんです。
この章では、「高校生が投資を始めるには、実際いくら必要なの?」という疑問に、具体的にお答えしていきます。大金は必要ありません。まずは「いくらから始められるか」を知って、投資への第一歩を踏み出してみましょう。
1.1 結論:100円からでも投資はスタートできる!
驚くかもしれませんが、今の時代、投資は100円からでも始めることができます。
「え、たった100円で?」と思うかもしれませんが、本当です。例えば、以下のような方法を使えば、ジュース1本分のお金で投資の世界を体験できるんです。
- 投資信託(とうししんたく): 多くの人からお金を集めて、運用のプロが代わりに株や債券などに投資してくれる商品です。証券会社によっては、毎月100円からコツコツ積み立てることができます。
- ポイント投資: 買い物などでもらったポイントを使って、投資信託や株を買うことができるサービスです。現金を使わずに投資を体験できるので、初心者の方には特におすすめです。
これらの方法は、後の章で詳しく解説しますが、大切なのは「投資を始めるためにお金持ちである必要はない」ということです。金融庁も、若い世代に向けた資産形成の重要性を説いており、少額から始められる投資環境が整ってきています。(参考:金融庁 NISA特設ウェブサイト)
もちろん、投資にはリスクもありますが、まずは少額から「試してみる」ことで、お金の動きや社会の仕組みを学ぶ良いきっかけになります。
1.2 お小遣いの範囲でOK!無理なく始めるコツ
「100円から始められるのはわかったけど、続けるのが大変そう…」と感じるかもしれませんね。投資で大切なのは、無理なく、自分のペースで続けることです。そのためには、お小遣いの範囲で、楽しみながら始めるのが一番です。
ここでは、高校生が無理なく投資を始めるためのコツをいくつか紹介します。
コツ | 具体的な考え方 |
---|---|
使うお金を決める | 毎月のお小遣いやアルバイト代の一部、お年玉など、「なくなっても生活に困らないお金」を使いましょう。生活費や学費に手をつけるのは絶対にやめましょう。 |
目標を高く設定しすぎない | 最初は「お金を増やす!」と意気込むよりも、「投資を体験してみる」「社会の仕組みを学んでみる」くらいの気持ちで始めましょう。 |
少額からスタートする | まずは100円や500円など、本当に小さな金額から試してみましょう。慣れてきたら、少しずつ金額を増やしていくのがおすすめです。 |
仕組みを理解する | なぜ価格が変動するのか、どんなリスクがあるのかなど、投資の基本的な仕組みを少しずつ学んでいくことが大切です。分からないことは、信頼できる情報源で調べたり、保護者の方に相談したりしましょう。(参考:金融庁 高校生のための金融リテラシー講座) |
周りと比べない | 友達がやっているから、儲かっているらしいから、という理由だけで始めるのではなく、自分のペースで、納得して投資することが重要です。 |
投資は、すぐに結果が出るものではありません。焦らず、自分の許容範囲を超えない金額で、楽しみながら知識や経験を積み重ねていくことが、将来の大きな財産につながります。まずは、お小遣い帳をつけるような感覚で、少額投資にチャレンジしてみませんか?
2. なぜ高校生が少額投資を始めるべき?3つのメリット
「投資って、大人になってから始めるものでしょ?」と思っている高校生も多いかもしれません。でも、実は高校生のうちから少額で投資を始めることには、たくさんのメリットがあるんです。ここでは、主な3つのメリットについて詳しく解説します。
2.1 メリット1:早く始めるほど有利!「複利効果」を味方につける
投資の最大の魅力の一つが「複利効果」です。複利とは、投資で得た利益(利息や分配金など)を元本に加えて再投資することで、その利益がさらに新たな利益を生み出す仕組みのこと。雪だるま式にお金が増えていくイメージです。
この複利効果は、投資期間が長ければ長いほど、その威力を発揮します。つまり、高校生という早い段階から投資を始めることで、将来的に大きな資産を築ける可能性が高まるのです。
例えば、毎月5,000円を年利5%で積み立て投資した場合のシミュレーションを見てみましょう。
投資期間 | 積立元本 | 運用収益 | 合計金額 |
---|---|---|---|
10年間 (高校卒業後すぐ~) | 60万円 | 約17.8万円 | 約77.8万円 |
20年間 (高校卒業後すぐ~) | 120万円 | 約86.5万円 | 約206.5万円 |
30年間 (高校卒業後すぐ~) | 180万円 | 約237.1万円 | 約417.1万円 |
40年間 (高校卒業後すぐ~) | 240万円 | 約519.8万円 | 約759.8万円 |
※上記はあくまでシミュレーションであり、実際の運用成果を保証するものではありません。税金や手数料は考慮していません。
投資期間が長くなるほど、運用収益が元本を大きく上回っていくのが分かりますね。これは、早く始めた人だけが得られる大きなアドバンテージです。金融庁のウェブサイトでも、資産運用のシミュレーションができますので、ぜひ試してみてください。
2.2 メリット2:お金の知識が身につく(金融リテラシー向上)
少額でも実際に投資を始めると、自然とお金に関する知識(金融リテラシー)が身についていきます。株価や為替の動き、金利の変動、企業の情報、経済ニュースなど、これまであまり関心のなかったことが、自分のお金と結びつくことで「自分ごと」として捉えられるようになるでしょう。
具体的には、以下のような知識や感覚が養われます。
- 投資商品の種類と特徴(株式、投資信託など)
- リスクとリターンの関係
- 分散投資の重要性
- 手数料などのコスト意識
- 経済指標やニュースの読み解き方
これらの金融リテラシーは、将来、住宅ローンを組んだり、保険を選んだり、老後の資産形成を考えたりする際に、必ず役立ちます。また、金融トラブルに巻き込まれるリスクを減らすことにも繋がります。高校生のうちから実践を通じて金融リテラシーを高めておくことは、将来の人生設計において非常に重要です。
金融庁も、高校生向けの金融リテラシー教育の重要性を説いています。
2.3 メリット3:社会や経済への関心が高まる
投資は、単にお金を増やすことだけが目的ではありません。投資を通じて、社会や経済の仕組みに対する理解を深め、関心を高めるきっかけにもなります。
例えば、ある企業の株を買う場合、その企業がどのような事業を行っているのか、どのような製品やサービスを提供しているのか、業績はどうなのかなどを調べることになります。すると、その企業が属する業界全体の動向や、ライバル企業の存在、さらには国内外の経済情勢などが、自分の投資判断に影響を与える要素として見えてくるでしょう。
ニュースで報道される経済指標や企業の決算発表なども、以前よりずっと身近に感じられるようになります。応援したい企業や、社会貢献につながる事業を行っている企業に投資することで、社会とのつながりを実感することもできます。
このように、投資は社会や経済を学ぶための生きた教材となり、主体的に情報を収集し、考える力を養うことにも繋がります。これは、将来の進路選択やキャリア形成においても、きっとプラスになる経験となるはずです。
3. 高校生におすすめ!少額から始められる投資方法3選+α
「投資って難しそうだし、お金もたくさん必要なんじゃない?」と思っている高校生も多いかもしれません。でも、実はお小遣い程度の少額からでも始められる投資はたくさんあります。ここでは、高校生がチャレンジしやすい投資方法を3つと、知っておきたい制度について紹介します。
3.1 ① 投資信託:プロにおまかせでコツコツ積立
投資信託(とうししんたく)は、たくさんの投資家から少しずつお金を集めて、それをひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。「ファンド」と呼ばれることもあります。
最大の魅力は、100円や1,000円といった少額から始められること。毎月決まった額を積み立てていく「積立投資」にも向いています。お小遣いの一部を使って、無理なくコツコツ続けやすいのが特徴です。
また、投資信託は通常、国内外のさまざまな株式や債券などに分散して投資されています。これにより、特定の投資先の値下がりリスクを抑える効果(分散投資効果)が期待できます。どの銘柄に投資すればいいか分からない初心者でも、専門家におまかせできる安心感があります。
ただし、投資信託は元本が保証されているわけではなく、運用成果によっては購入した価格を下回る(元本割れ)可能性があります。また、購入時や保有期間中、売却時に手数料(信託報酬など)がかかる点も理解しておきましょう。
投資信託には、日経平均株価のような特定の指数に連動する運用を目指す「インデックスファンド」と、指数を上回る成果を目指す「アクティブファンド」など、様々な種類があります。まずはリスクの比較的低いとされるインデックスファンドから検討してみるのも良いでしょう。
より詳しい情報は、金融庁や投資信託協会のウェブサイトで確認できます。
3.2 ② 単元未満株(ひな株など):有名企業の株主になれるかも?
通常、株式投資は「単元株」というまとまった単位(多くの場合は100株)で取引されますが、単元未満株は、その名の通り1単元に満たない1株から株式を購入できる仕組みです。証券会社によっては「S株(エスかぶ)」「プチ株」「ひな株」などの名称でサービスが提供されています。
この仕組みを使えば、例えば株価が高い有名企業の株式でも、数千円や数万円といった比較的手の届きやすい金額から投資を始めることができます。「応援したい会社の株主になりたい」「社会で話題になっている企業の株を買ってみたい」といった気持ちを実現しやすいのが魅力です。
保有株数に応じて配当金を受け取れる場合もあります(企業や証券会社の方針によります)。ただし、単元株主に認められている株主総会での議決権は、単元未満株主には原則としてありません。また、株主優待も単元株主を対象としている場合がほとんどです。
注意点としては、単元株取引に比べて手数料が割高になる場合があることや、リアルタイムでの売買ができない(注文した翌営業日の始値で約定するなど、証券会社によってルールが異なる)場合があることが挙げられます。
とはいえ、少額から個別企業の株式に直接投資できる経験は、経済や社会の動きをより身近に感じるきっかけになるでしょう。
各証券会社が提供する単元未満株サービスの詳細は、それぞれの公式サイトで確認してください。
3.3 ③ ポイント投資:現金を使わずに投資体験
普段の買い物やサービス利用で貯まったTポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントなどの共通ポイントを使って、投資信託や株式などに投資できるのが「ポイント投資」です。
最大のメリットは、現金を使わずに投資を始められる手軽さです。「投資に興味はあるけれど、自分のお金を使うのは少し怖い」と感じている高校生にとって、最初のステップとして最適です。ポイントであれば、もし値下がりしても現金が減るわけではないため、心理的なハードルが低いと言えます。
ポイント投資には、実際にポイントで金融商品を購入する「ポイント投資」と、ポイント自体が増減して投資を疑似体験する「ポイント運用」の2種類があります。証券口座の開設が必要な場合と不要な場合がありますが、本格的な投資体験をしたいなら、証券口座を開設して行う「ポイント投資」がおすすめです。
注意点としては、投資できる商品が限定されている場合があることや、そもそも投資に使えるポイントを貯める必要があることが挙げられます。また、ポイント投資で得た利益は、現金で投資した場合と同様に課税対象となる場合があります(利用するサービスによります)。
ポイント投資は、提携している証券会社やポイントサービスのウェブサイトから申し込むことができます。
例:
3.4 番外編:NISA制度も知っておこう(未成年向けNISAについて)
NISA(ニーサ)は、投資で得た利益(配当金や売却益)が非課税になる、国が作った税制優遇制度です。通常、投資で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、NISA口座を利用すればその税金がかからなくなるため、とてもお得な制度です。
高校生に関連するものとして、以前は「ジュニアNISA」という未成年者向けの制度がありましたが、2023年末をもって新規の投資はできなくなりました。(ただし、2024年以降も18歳になるまでは非課税で保有し続けることができます。)
2024年から始まった新しいNISA制度は、18歳以上になれば利用可能です。新しいNISAには、年間120万円まで積立投資ができる「つみたて投資枠」と、年間240万円まで株式や投資信託などを購入できる「成長投資枠」の2つがあり、生涯にわたる非課税保有限度額も合計1,800万円と大幅に拡充されました。
高校生のうちからNISA制度について知っておくことは、将来の資産形成を考える上で非常に重要です。18歳になったらすぐに活用できるよう、今のうちから仕組みを理解しておくと良いでしょう。投資を始めるなら、まずNISA口座の利用を検討するのがおすすめです。
NISA制度の詳細は、金融庁のウェブサイトで詳しく解説されています。
これらの投資方法は、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自分の興味や使える金額、リスクの許容度などを考えながら、無理なく始められるものを選んでみましょう。
4. 【実践編】高校生が投資を始めるための具体的な3ステップ
投資に興味を持ったら、次はいよいよ実践です。ここでは、高校生が実際に投資をスタートするための具体的な手順を3つのステップに分けて解説します。焦らず、一つひとつ確認しながら進めていきましょう。
4.1 STEP1:証券会社を選ぼう(手数料・未成年口座対応をチェック)
投資を始めるには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。しかし、どの証券会社でも高校生(未成年者)が口座を開設できるわけではありません。以下のポイントをしっかりチェックして、自分に合った証券会社を選びましょう。
- 未成年口座に対応しているか?:これが大前提です。多くのネット証券では未成年口座サービスを提供していますが、必ず公式サイトで確認しましょう。
- 少額取引の手数料は安いか?:高校生のお小遣いの範囲で投資する場合、取引ごとの手数料は重要なポイントです。数百円から投資できる投資信託や単元未満株の手数料が安い証券会社を選びましょう。最近では、特定の条件下で手数料が無料になる証券会社も増えています。
- 取り扱っている商品は豊富か?:投資信託、単元未満株、ポイント投資など、自分が興味のある投資方法に対応しているか確認しましょう。
- スマホアプリやツールは使いやすいか?:特に高校生にとっては、スマートフォンで手軽に取引や情報収集ができると便利です。アプリの操作性やデザインもチェックしてみると良いでしょう。
代表的なネット証券の未成年口座対応状況や手数料(例:国内株式)を比較してみましょう。(情報は変更される可能性があるため、必ず各証券会社の公式サイトで最新情報をご確認ください)
証券会社名 | 未成年口座対応 | 主な少額投資商品 | 国内株式手数料(1約定ごと・税込・参考) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 〇 | 投資信託(100円~)、S株(単元未満株) | 0円~(条件あり) | ネット証券最大手。商品ラインナップが豊富。TポイントやPontaポイント、Vポイント、JALのマイル、PayPayポイント(提携状況による)などでポイント投資も可能。 |
楽天証券 | 〇 | 投資信託(100円~)、かぶミニ®(単元未満株) | 0円~(条件あり) | 楽天ポイントでのポイント投資が可能。楽天経済圏ユーザーに人気。アプリ「iSPEED」も使いやすい。 |
松井証券 | 〇 | 投資信託(100円~) | 0円~(条件あり、1日の約定代金合計50万円まで無料など) | 老舗ネット証券。サポート体制が充実していると評判。25歳以下の現物株手数料が無料。 |
(※上記手数料は一般的なコース・プランの一例です。詳細は各社公式サイトをご確認ください。)
参考情報として、各社の未成年口座に関するページも確認してみましょう。
これらの情報を参考に、自分に合った証券会社をじっくり選んでください。
4.2 STEP2:口座を開設しよう(必要なもの・親の同意)
証券会社を決めたら、いよいよ口座開設の手続きです。最近はスマートフォンやパソコンからオンラインで申し込むのが一般的です。手続きは画面の指示に従って進めれば難しくありませんが、未成年者の場合はいくつか注意点があります。
4.2.1 必要なもの
口座開設には、主に以下のものが必要になります。事前に準備しておくとスムーズです。
- 本人確認書類:マイナンバーカードが便利です。持っていない場合は、通知カード(記載事項に変更がない場合)+顔写真付きの本人確認書類(学生証など ※証券会社により異なる)や、住民票の写しなどが必要になることがあります。
- 親権者(法定代理人)の同意書:未成年者の口座開設には、必ず親権者(通常は両親)の同意が必要です。証券会社所定の同意書に親権者が署名・捺印します。
- 親権者の本人確認書類:親権者の本人確認書類も必要になります。
- 印鑑:オンライン手続きでは不要な場合もありますが、書類の郵送が必要な場合に備えて準備しておくと安心です。(シャチハタ不可の場合が多い)
- 銀行口座:投資資金の入金や、配当金・分配金の受け取り、売却代金の出金に使う銀行口座が必要です。自分名義の口座を用意しましょう。
必要な書類は証券会社によって異なる場合があるため、必ず申し込む証券会社の公式サイトで詳細を確認してください。
4.2.2 親の同意
未成年者が証券口座を開設するには、法律により親権者(法定代理人)の同意が必須です。これは、未成年者を保護し、投資のリスクを理解した上で取引を行えるようにするためです。勝手に申し込むことはできません。
口座開設を申し込む前に、必ず保護者の方に「投資を始めたい理由」「どんな投資をしたいか」「リスクも理解していること」などをしっかり説明し、相談しましょう。同意が得られたら、同意書の記入や本人確認書類の提出に協力してもらいます。
金融庁のウェブサイトでも、金融トラブル防止の観点から注意喚起がなされています。親子でしっかり話し合うことが大切です。
4.3 STEP3:実際に投資してみよう(注文方法の基本)
無事に証券口座が開設できたら、いよいよ投資デビューです!まずは、開設した証券口座に投資資金を入金します。入金方法は、銀行振込や提携銀行からの即時入金サービスなどがあります。最初から大きな金額を入れる必要はありません。まずは数千円、あるいは数百円から始めてみましょう。
入金が完了したら、いよいよ投資商品の購入です。ここでは、高校生におすすめの少額投資の基本的な注文方法を紹介します。
4.3.1 注文方法の基本
- 投資信託の場合:
- 積立買付:毎月決まった日に、決まった金額分を自動で購入する方法です。「〇〇(投資信託の名前)を毎月1000円分積み立てる」のように設定します。コツコツ長期で資産形成を目指すのにおすすめです。多くの証券会社で100円から設定できます。
- スポット買付(金額指定買付):好きなタイミングで、好きな金額分だけ購入する方法です。「〇〇(投資信託の名前)を500円分買う」のように注文します。
- 株式(単元未満株)の場合:
- 銘柄を選ぶ:応援したい企業や、身近な商品・サービスを提供している企業の株を選んでみましょう。
- 株数または金額を指定する:単元未満株は、1株から購入できるサービスが多いです。「〇〇(企業名)の株を1株買う」や、「〇〇(企業名)の株を1000円分買う」のように注文します。(金額指定に対応しているかは証券会社によります)
- 注文方法を選ぶ:
- 成行(なりゆき)注文:値段を指定せず、「いくらでもいいから買いたい(売りたい)」という注文方法です。すぐに売買が成立しやすいですが、予想外の値段で約定する可能性もあります。
- 指値(さしね)注文:値段を指定して、「〇〇円以下で買いたい」「〇〇円以上で売りたい」という注文方法です。希望の値段で売買できますが、株価がその値段に達しないと売買が成立しないことがあります。
最初は、価格変動リスクを抑えやすい投資信託の積立買付や、分かりやすい成行注文から試してみるのがおすすめです。
- ポイント投資の場合:
- ポイントサービスの連携:まず、証券口座と利用しているポイントサービス(楽天ポイント、Tポイントなど)を連携させる設定が必要です。
- ポイントで投資商品を購入:連携後、ポイントを使って投資信託や株式(単元未満株など)を購入します。現金を使わずに投資体験ができるのが魅力です。
具体的な注文画面の操作方法は、各証券会社のウェブサイトや取引ツールのヘルプ・マニュアルで確認できます。最初は戸惑うかもしれませんが、少額で何度か試してみればすぐに慣れるはずです。
参考として、主要ネット証券の取引ガイドやヘルプページを見てみましょう。
投資は自己責任です。焦らず、無理のない範囲で、楽しみながら学んでいきましょう!
5. 始める前に知っておきたい!少額投資の注意点とリスク
投資は魅力的ですが、始める前に知っておくべき大切な注意点やリスクがあります。特に少額から始める高校生にとっては、これらの点をしっかり理解しておくことが、将来のための賢い投資につながります。
5.1 注意点1:必ず儲かるわけではない(元本割れリスク)
投資の世界で「絶対儲かる」という話は存在しません。投資したお金(元本)よりも、最終的に受け取る金額が少なくなる「元本割れ」のリスクは常にあります。株価や投資信託の基準価額は、経済の状況や企業の業績、市場の雰囲気など、様々な要因で日々変動します。そのため、期待通りに価格が上がらず、損失を被る可能性もあることを理解しておきましょう。
特に、短期間で大きな利益を狙おうとすると、その分リスクも高くなる傾向があります。少額投資であっても、この元本割れリスクは存在します。投資を始める前に、このリスクを十分に理解し、受け入れることが重要です。
参考情報として、金融庁のウェブサイトでも投資の基本的なリスクについて解説されています。
5.2 注意点2:手数料がかかる場合がある
投資を行う際には、様々な場面で手数料(コスト)がかかることがあります。少額投資の場合、投資金額に対して手数料の割合が大きくなり、「手数料負け」(利益が出ても手数料を引くとマイナスになること)してしまう可能性もあるため、特に注意が必要です。
具体的にどのような手数料があるのか、主なものを下の表で確認してみましょう。
手数料の種類 | どのような時にかかるか | ポイント |
---|---|---|
売買手数料(株式) | 株を買ったり売ったりする時 | 証券会社やプランによって異なる。ネット証券では無料の場合もある。 |
購入時手数料(投資信託) | 投資信託を買う時 | 無料(ノーロード)の投資信託も多い。 |
信託報酬(投資信託) | 投資信託を保有している間、毎日かかる | 投資信託の運用・管理費用。長期保有する場合、影響が大きい。年率で表示される。 |
信託財産留保額(投資信託) | 投資信託を解約(売却)する時 | かからない投資信託も多い。 |
口座管理手数料 | 証券口座を維持するため(現在は無料が主流) | 多くのネット証券では無料。 |
証券会社や選ぶ金融商品によって、かかる手数料の種類や金額は異なります。口座を開設する前や、実際に投資商品を選ぶ際には、どのような手数料が、いくらかかるのかを必ず確認しましょう。特に、投資信託を選ぶ際は、信託報酬の低さも重要な比較ポイントになります。
金融庁のサイトでも、金融商品を選ぶ際のポイントとして手数料
5.3 注意点3:無理のない範囲で続けることが大切
投資は、「余裕資金」で行うことが大原則です。余裕資金とは、毎月のお小遣いやアルバイト代の中から、生活費や学費、近い将来使う予定のあるお金を除いた、当面使う予定のないお金のことです。生活に必要な資金や、万が一なくなったら困るお金を投資に使うのは絶対にやめましょう。
少額であっても、慣れないうちは価格の変動に一喜一憂してしまうかもしれません。しかし、投資は長期的な視点で行うことが大切です。無理のない金額でコツコツと続けることで、精神的な負担も少なく、長く投資と付き合っていくことができます。
また、高校生が投資を始める際には、必ず親権者(保護者)の同意が必要です。なぜ投資をしたいのか、どのようなリスクがあるのかをきちんと説明し、理解を得た上で始めましょう。困ったときや分からないことがあったときに、相談できる環境を整えておくことも大切です。
日本証券業協会のウェブサイトにも、未成年者が投資を始める際の注意点がまとめられています。
これらの注意点とリスクをしっかり理解した上で、少額から投資の世界に一歩踏み出してみましょう。
6. まとめ:高校生こそ少額投資を始めよう!未来への第一歩
高校生の投資は、実は100円といったお小遣い程度の少額からでもスタート可能です。早く始めることで「複利」の効果を味方につけられ、実践を通じてお金の知識(金融リテラシー)が自然と身につき、社会や経済への関心も深まります。投資信託や単元未満株、ポイント投資など、始めやすい方法もたくさんあります。リスクや注意点を理解したうえで、無理のない範囲から、未来への大切な一歩を踏み出してみませんか。